
S様(30代女性)
資産運用についてのご相談
資産運用についてのご相談です。
当初お聞きしたタイミングでは、以下のような希望をお持ちでした。
・貯金で預けておくのはもったいないので、月に1回でも子どもとランチしたい。
ご依頼の経緯
ご相談者のSさんは、先日開催したマネーセミナーに参加していただきました。現在、生活資金以外に資産運用に回せるお金が少しあるので、預貯金よりは資産運用で少しでも増えたらいいなということでした。お子様がまだ小さく、時々ランチでも出来たらうれしいというご希望があります。
ご相談の回答やFPからのメッセージ
Sさんの現状をお聞きしたところ、保険で資産運用を行っているとのことで、この資金は基本的に将来の教育資金にしているとのこと。これとは別に若干の余裕資金もあるようです。
保険は保険、資産運用は資産運用のほうがよい
個人的には保険はあくまで保険であって、資産運用を保険で行うことは考えないほうがよいと思います。ドル建ての保険などは仕組みが難しいことも多く、そうであれば投資信託や株などで外国の資産を運用するほうが良いのではないかとお伝えしました。保険会社は資産運用にも保険を提案してくることもありますが、必ずしもお客様に最適な提案というわけではないと思います。とはいえ、現在加入されている保険の詳細が不明でしたので、こちらについては現在の保険の状況を確認してみますということになりました。
期間や利回りで商品を変えてもいいかも
当初は「月に1回くらいランチができれば…」というご希望でしたが、お話を聞いてみると、保険で長期投資を保険で行っているということでしたので、資産運用の目的を分けてみるのも良いと思います。例えば、長期的にはNISAを利用した投資信託、短期的には株の配当や債券の利子などです。
投資商品 | メリット | デメリット |
---|---|---|
投資信託 | ・NISA利用可能 ・長期投資なら安定しやすい | ・配当金はない(出るものは非推奨) ・短期的には下落の可能性あり |
株 | ・配当や優待がでる銘柄もある ・NISA(成長投資枠)が利用可能 ・株価上昇も期待できる | ・株価が下落する可能性もある ・銘柄の分析などある程度知識が必要 |
債券 | ・安全性は高い | ・利回りは低い |
上記は一例ですが、商品ごとのメリットやデメリットをお伝えして、具体的な商品もいくつかご紹介しました。とはいえ、この商品が正解というものはありませんので、オルカンやS&P500、日経平均に連動する投資信託など、メジャーな商品の紹介です。
また、預貯金よりも利回りが高く、ほぼノーリスクである個人向け国債などもご紹介しました。現在運用に回せる予定の資金では個人向け国債の利回り(第174回10年変動でも0.61%)では月一ランチの希望を叶えるのは少々厳しいですが、貯金に回すよりはよさそうというご意見でした。
個別株についても、配当関連で有名な銘柄をいくつかご紹介し、Sさんの生活にも合いそうな株主優待関連の銘柄も紹介しました。ただ、個別株については少々難しいので今回は見送ることになりそうです。ほかにもいくつかの運用商品をご説明しています。
とりあえず試してみる
取引はしていないようですが、すでにネット証券の口座をお持ちとのことでしたので、ご自身でもいろいろ調べてみて、少額から試してみるのがよいですとお伝えしています。まずは資産運用がどのようなものなのか慣れてみるのが一番だと思います。
運用に回せる金額をいきなり全部突っ込むのはリスクが大きくなるので、まずはやり方を覚える程度から始めてみましょうとなりました。慣れてきて、良い商品がでてきたらその時に金額を大きくすれば十分です。
お客様の感想

<Sさんの感想>
今やるべきことが分かった。
どうやって資産運用を始めればいいかわかりませんでした。
まずは紹介してもらった商品を自分で調べてみます。