
周りの人も入っているので、何となく保険に加入しています



なにを保証したいのか、よく考えたほうが良いかもしれませんね。
「社会人になったら保険に入って一人前」「若い時から加入したほうが安い」といったセールストークで保険に加入された方もいるかもしれません。しかし、保険で本当にカバーしたい保証をしっかり考えておきたいですね。
本当にお金が必要なのは、短期入院?それとも長期入院?
例として入院保障を考えてみます。
現在は60日間まで1日5000円といったように、入院の日数に応じた保証するような商品が中心となっています。保険料は多少あがりますが、保障日数はこれより多いものもあります。一方で入院日数の平均は減少傾向にあり、厚生労働省の調べでは平均すると30日前後になるそうです。
そうなると、60日間の補償がある入院保障のほうがお得だよねと考えてしまう人も多いと思います。ただ、本当にそれでよいのでしょうか?
高額療養費制度によってひと月の上限は抑えられる
高額療養費(医療費)制度というものをご存じでしょうか?
多くの医療費がかかっても、ひと月の上限を超えた分は戻ってくるという制度です。健康保険や国民保険に加入していれば受けれる制度ですので、国の保険は手厚いことがよくわかります。例えば月収40万円の人であれば、100万円の医療費がかかってもひと月の自己負担額の上限はおよそ9万円になります。


70歳以上ですと、多くの方の上限は18,000円となります。詳細は協会けんぽのHPなどをご確認ください。したがって、短期入院であれば、多くの人が貯蓄などで十分に対応できるはずです。
協会けんぽ:高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)
60日保障では長期入院には対応できない 必要な保障を考えよう
可能性は高くないかもしれませんが、事故や病気などで1年間入院することもあるかもしれません。仮に360日入院したとしても、60日保障だけだと残りの300日は保証はありません。
長期で入院した場合ほどお金が必要なのに、そこが保証されていないのだとすれば、それは加入する保険内容があっていなかったのかもしれません。
もちろん、60日の入院を保証する商品が悪いということではありません。ご自身が本当に必要とする保険を選んでいるかを再検討する機会にしていただければと思います。